「何気なく我々の口に入る,実は奇妙なモノ」-“トリビアの泉”より

 私が今,最も楽しみにしているTV番組は“トリビアの泉”。
 http://www.fujitv.co.jp/trivia/index.html
 http://trivia.web.infoseek.co.jp/ ← 掟破り

 そもそも,この番組のスーパーバイザーを務める“ヘンなモノ評論家”の唐沢俊一氏のファンだったりします。
 http://www.tobunken.com/

 今日のトリビアにあった“食用ミドリムシ”の話題。
 大阪府立大学で研究されている“ミドリムシパウダー”なるものの存在は初めて知りましたが,「何気なく我々の口に入る,実は奇妙なモノ」は私もいくつか知っています。

コチニール
 ある種の清涼飲料水や氷菓ハム,ソーセージなどに用いられる臙脂色の色素。
 天然色素ながら,合成色素に勝るほどに有害であると言われます。
 で,これは何かと言うと,紅蟲,臙脂蟲,ラックカイガラムシ
 農林水産省の“消費者の部屋”にもきちんと書かれています。

Q  コチニール色素は何からできているか。
A  カイガラムシ科エンジムシの乾燥体より抽出し、精製して製造されます。
 主成分はアントラキノン系のカルミン酸で、酸性では橙色、中性からアルカリ性では赤紫色を呈する水溶性の色素です。清涼飲料水、氷菓などに使用されています。
 http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/qa/alt/altqa011017.htm

クロロフィル
 一般に植物の葉緑素を指す,緑色の色素です。
 ガムやアイス(抹茶?)などの着色に用いられます。
 抽出には様々な原料があるようですが(ミドリムシもその一種でありましょう),特筆すべきは“蚕糞”。
 つまり,カイコの幼虫の「糞」。
 都市伝説として真偽定かでなく議論されることが多いようですが,“日本チューインガム協会”のサイトに以下のような記述があります。

 クロロフィルについては植物から抽出された油溶性の緑色物質で、原料となるクロロフィルは植物全般の葉に分布しており、桑、フェスキュー、コンフリー、蚕糞などを原料として抽出を行っている。
 http://www.chewing-gum.org/data/kinou08.html

●地竜
 風邪薬の成分に見ることがあります。
 地竜・・・ これはズバリ“みみず”のこと。
 そもそも“ミミズ”は,漢方の世界では古くから解熱剤として用いられてきたのです。
 漢方薬局の原料解説を見てみますと・・・

 [基原]
  ルムブリクス科蚯蚓(ミミズ)の全体を乾燥したものです。
 [性味]
  味は鹹(からい)、性は寒。
 [主成分]
  ルンブロフェブリン、ルンブリチン、多種のアミノ酸
 [薬理作用]
 解熱、気管支拡張、降圧、溶血、痙攣性収縮、利尿・活絡
 http://www.est.hi-ho.ne.jp/abes/hyakkaen23/hyakkaen23-3.htm

 私が知るだけでこれだけのネタが出てくるのですから,私達は“実は奇妙なモノを何気なく口にしている”のでしょう。
 これらの話題を,美味しそうにもふもふと食べている隣人の前でしてあげて下さい(特に虫嫌いの女性など)。
 多分,嫌われます。